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リーダーシップとは何か? イノベーションとは何か? この責任投資コミュニティとの関連性は? このような疑問に答えるべく、今日は私の個人的な話をしよう。リーダーシップ JPモルガン、ゴールドマン・サックス、大和アセットマネジメントなどの金融業界で25年以上の経験を積んできた私は、リーダーシップとは、重要な課題に向けて他者を鼓舞する考え方、行動、能力であることを学んだ。 そうすることで、障害やリスク、未知のことがあるかもしれないが、リーダーの内には、明るい未来への変化を求める燃えるような課題がある。 つまり、リーダーとは楽観主義者であり、自分のためだけでなく、他者のためにもポジティブな結果を生み出すことを選択し、そのようなイメージを刷り込み、変化させる力を持つ人々を、障害物ではなく解決策の一部とするために引き込む人なのだ。(続く)
サステナブル経営とサステナブル金融とを接続するために、投資家を始めとする資金提供者と企業経営者のエンゲージメント(対話)が重要となる。 これまで金融業界からは、金融からみた事業や社会の持続可能性を伝えようとしてきた。金融の立場からの「持続可能性」とは、投資家側がその「想い」を込めて企業に資金を預け、投資先が社会の改善に寄与すると期待することである。一方、企業経営の観点からは、個々の個別の企業が描く未来の世界とありたい姿に向かって事業ポートフォリオを作っていく。社会が電気自動車を選び内燃機関を必要としなくなるのであれば、企業はそれに対応して、自社の得意分野や資産を活用するのみならず、資本投下とDXなど技術革新を通じて、事業領域をモノ作りからサービスへの課金に事業を転換するような、ビジネスモデルの大きな転換による発展を図ろうとする。 (続く)
株式投資の現場で見る日本の製造業の多くは、十分に外部から求められる環境課題解決への貢献や社会課題への対応のアンテナを張っていないか、利害関係者(ステークホルダー)の理解に十分に促していないか、事業領域の変更など経営改革を行わねばならないという危機感が不足しているか、あっても具体的に進めているとは言い難い状況にある。そこで、まず経営改革についての陥りやすい罠について先行研究を確認し、罠を乗り越えるべく取り組んでいる企業の事例を分析して「DX思考」を見出し、その背後にあるサステナブル経営の実践に辿り着きたい。(続く)
サステナブル経営とは「株主(企業のオーナー)を始めとするステークホルダーに価値を提供しながら持続可能な社会への貢献を目指す経営」と定義する。株主を始めとする、という記述により、まず企業が持続可能であるために、事業リスクに応じて適切な程度に売上や利益が生み出されることを期待されることがわかる。(続く)